2011年11月17日

くるま防災BAG

私たちが生活するボランティア支援ベース絆では毎朝7時にミーティングが行われ、各プロジェクトの情報共有が行われます。

15日、絆の共同代表でもあるヒューマンシールド神戸の助さん(吉村さん)から「12月から1月にかけて大きな地震が起こる可能性があるので、その際どのような行動をとるのか具体的に考えておいてほしい」との話がありました。

それを受けて、カーシェアリング協会としても私達ができる万が一の時の備えをしっかり行う事としました。

この時、立ち上がってくれたのが、この日から3日間お手伝いいただく事になっていた「あやちゃん」です。

まず、「くるま防災BAG」を作る事から彼女は始めることにしました。

集まっていた絆のメンバーなどから情報収集をまず始めていきました。

その後、石巻市役所防災対策課、石巻警察署交通課、石巻自動車学校でもそれぞれアドバイスをいただきました。

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防災対策課で相談している様子

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石巻自動車学校での様子

みなさんがそれぞれ口を揃えて言っていたのは

「車で非難するのはやめましょう!」

という事でした。

もっと言うと

「地震が起こったら、車を脇に止めて、キーを挿したままの状態にして、車を置いて避難しましょう。」

という事でした。

まず、その事を前提として、その上で更に車の防災について追及していくことにしました。


翌朝早速、手に入ったもので、最初の「くるま防災BAG」の発表をミーティングで行いました。

鞄の中身は次のようなものでした。
・水
・缶詰
・食器
・携帯電話の充電器
・ウエットティッシュ
・クラッカー
・米(アルファ米)

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その時、ミーティングに参加していた石巻の地元人であるアッシュさん(写真の左にいる赤ジャージズボンの方)から「車から電源をとれるインバーターが本当に助かった」等アドバイスを数々いただき、早速それに対応することを決めました。

また、あやちゃんは出会う被災者の方々にインタビューをしていきました。車に閉じ込められて、その後九死に一生を得た、カーシェアメンバーの増田さんには、そのために特別に時間を作っていただきました。
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増田さんからは津波で車に閉じ込められた際、ハンマーで窓を少し壊し、運転席に水位が満ちるタイミングでドアを開け(水圧を考慮された)、無事脱出できた話を伺いました。
そこでハンマーの重要性を重々理解しました。

あやちゃんは、早速インバーターとハンマーを入手するべく調査を行いその両方を取り扱っている企業を突き止め連絡を取りました。

それが大橋産業株式会社様です。
http://www.bal-ohashi.com/

大橋産業様は、突然の申し出にも関わらず協力を快諾いただき、彼女がリクエストした

搭載ハンマー
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3WAYインバーター
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を15セットご提供いただける事になりました。

また、それに加えて「被災地ではタイヤのトラブルが多いと聞いてますので、使ってください」と

コンプレッサー
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タイヤストッパー
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タイヤ修理セット
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更に快適な車空間のための

イオナイス
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までご提供いただける事になりました。

大橋産業様の温かいお心遣いに感動しました。
頂いたお気持ちと製品をくるま防災BAGに入れて各カーシェアリング車両に搭載させていただきます。

一旦千葉にもどったあやちゃんですが、くるま防災BAGをバージョンアップさせるために千葉で色々と準備をしながら10日後再び石巻を訪れる事になりました。

「くるま防災BAG」の中身についてぜひ多くの方にご意見をいただければと思います。

色々なご意見をいただきながらバージョンアップさせていきつつ、防災について深く学んでいきたいと思います。
posted by 日本カーシェアリング協会 at 20:43| Comment(0) | 活動報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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