2012年10月23日

車検の壁

昨年の10月20日に石巻で本格的にカーシェアリングが始まりました。
あれから1年、利用者の方々の前に一つの大きな壁が現れました。

『車検』です。

この夏の終わりごろから車検を迎える車が続々と出てきました。

私達は車両維持費を利用者の皆さんにご負担いただいておりますが、最大の出費がこの『車検』なのです。

私達は車検を迎える利用者の方々に2か月以上前に報告し、継続するかどうかを決断頂きます。

結果、カーシェアリングを終了されるグループが現れ始めました。

P1320056.JPG
車検切れの車たち

・23台目のプラッツ
経費負担を考慮し断念。

・32台目のデミオ
車を購入。

・33台目のヴィッツ
利用者が増えず断念。

・43台目のライフ
経費の負担を考慮し、断念。

・49台目のキューブ
主に使用されていた方が車を購入。

・53台目のインプレッサ
経費の負担を考慮し、断念。

・56台目のデミオ
車を購入。

・11台目のデミオ
経費の負担を考慮し断念。

カーシェアリングを終了されるところを見つめていくと、車検ではない別の課題が見えてきます。

終了されている所は、ほぼ一人で使用されている場合が多いです。
メンバーが新車の購入や移転を理由に退会し、メンバーを新たに見つける事ができず、
ほぼ一人で使用しているという状況なのです。

その場合、車検代を一人で支払う事を考えれば、自分の車を購入するという選択を
したり、一台分の経費をそのまま一人で負担する事ができず継続を断念されているのです。

カーシェアリングを終了された皆さんからは、

「車が無くて困っている所を助けてくださりありがとうございます。」

といった感謝のお言葉をたくさんいただきました。

仕事を始め、自分で車を購入するなどして自立への道へ歩まれる利用者の方々へは、
支援という意味では役割は果たしたとも言えると思います。

しかし、私たちは、せっかくなので「社会づくり」という視点で、地域の助け合いが生まれるカーシェアリングをこの場所に一つの文化として残すことができればと考えています。

私達は必ず月に1度は利用者の方々と直接お会いし、状況を確認し、相談に乗ったり、私たちなりの提案を行ったりしています。

ポイントは『好事例』を利用者の皆さんと共に作ることだと思ってます。

様々な壁を乗り越えながら、複数のメンバーで、様々な関わり合いを作りだし、より多くの助け合いを生んでいる「理想的なカーシェアリンググループ」が1つでも多くこの石巻に生まれることこそ、全体を牽引し、カーシェアリング社会を実現するための近道になるのではと考えました。

今回、私たちは、一つのサポートプログラムをスタートさせることに決めました。

「エクセレント・カーシェアリング・応援プログラム」

素晴らしい形のカーシェアリングを行っているグループを注目してきちんと応援していきます。

そうすることで、他のカーシェアリングしているグループの皆さんもそういった活用を意識するようになって、その形を目指すようになってくださればと思っています。

具体的には、エントリーいただいた利用グループの中から数グループ選び、クラウドファンディングの「READY FOR?」を通して、経費面の応援を呼びかけます。

今、このプログラムを利用者の皆さんに案内し、申し込みを受け付けている所です。
11月頃からREADY FOR?での呼びかけを開始することになると思っております。
また改めてご報告させていただきます。

エクセレントカーシェアリング応援プログラム募集用紙.pdf

READY FOR?
https://readyfor.jp/

先日開成団地のグループにこのプログラムを紹介した時、

「僕は、この車で石巻で一番を目指します」

と宣言してくださった利用者の方もいました。

少しずつ冬の訪れを感じつつある石巻で、私たちは新しい局面を迎えようとしております。

乗り越えるべき壁は、ほんとに色々現れてきます。

それでも、前を向いて、今いる所から少しでも前に進めるような努力を重ねていきたいと思います。

尚、車検切れの車については、提供者の方と相談しながら一台ずつその車をどうするか決めさせていただきます。


posted by 日本カーシェアリング協会 at 20:54| Comment(0) | 活動報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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