2016年12月22日

EVカーシェア防災訓練(石巻市総合防災訓練)2016

10月23日 石巻市で実施された総合防災訓練に伴い私たちは、石巻市危機対策課の協力の元、全市停電を想定し、電気自動車充給電訓練を行いました。

今年度は、一般の電気自動車ユーザーにも訓練への参加を呼びかけ、電気自動車ユーザーの防災訓練の参加の促進、地域の電気自動車を非常時の電源に活用の促進を目指しました。また、会場の数は昨年の倍の16箇所で実施することになりました。

【防災サポーター募集】
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【昨年8箇所で実施させていただいた様子】

前回、フィルターでドリップしながら実施していて非常に時間がかかってしまい、現場が混雑してしまったという反省点がありました。また、今回実施会場の数が倍になることもあり一会場に避ける人員も少なくなり、また、珈琲や砂糖などの量もたくさん必要になることが想定されていました。

そんな事情を説明させていただいた所、

メリタジャパン株式会社様からコーヒーメーカー20台
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キーコーヒー株式会社様から珈琲の粉15s及びコーヒーカップ、砂糖、フレッシュ
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石川珈琲工房様から珈琲の粉1kg
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をご提供いただき、大変助かりました。

また、電気自動車から電気を取り出す装置である三菱i-MiEV用「Power BOX」を

三菱自動車工業株式会社様から5台
宮城三菱自動車販売様から1台
東北三菱自動車販売様から1台

同じく日産リーフ用の「LEAFto100V」を

オートモーティブエナジーサプライ株式会社様から2台

お借りして実施させていただきました。

また、三菱電機株式会社様から今年度のEVを活用した防災ネットワーク構築のための実施全般にご協賛いただいており、本企画はそのご協力の元実施させていただきました。

そんなたくさんのご協力の元、実施させていただいた防災の様子をご報告させていただきます。


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7時30分 石巻市全域が停電したという想定の元、吉野町復興公営住宅に今回ご協力いただく電気自動車とそのユーザー及び販売店の皆様などに集まっていただきました。

まずは、吉野町のシステムについて概要を説明し、電気自動車への充電訓練を行いました。


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続いて、システムを使用した電気自動車から給電の訓練を行いました。
車から車に充電する方法等も実際に車とシステムをつなぎながら説明を進めていきました。

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最後に電気自動車から電気を取り出す訓練を三菱i-MiEVと日産LEAFを活用して実施致しました。

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集まった一人一人が、給電の仕方をおさらいしたうえで、各地域の防災訓練の準備の時間が近づいてきた方から、それぞれの現場に駆けつけ給電の準備に取り掛かりました。

こうして実施された16か所の給電訓練の現場をご紹介させていただきます。

太陽光EV充電設備のある吉野町復興公営住宅があり、地域内の防災連携の深い湊地区では5箇所で行われました。

1. 吉野町復興公営住宅(湊地区)

まずは、太陽光EV充電システムについて改めて説明し、蓄電池として活用できることを再確認し、その後、車から取り出した電気で沸かしたコーヒーをいただき、芋煮の炊き出しが行われました。

車:三菱i-MiEV (日本カーシェアリング協会)
参加者:50名

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2. みなと小学校(湊地区)

車:三菱i-MiEV (みなとモーターさん)
参加者:40名

地元ボランティアの阿部さんご夫婦が湊地区の車屋「みなとモーター」さんのi-MiEVで給電訓練を実施してくださいました。

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3. みなと中学校(湊地区)

車:日産LEAF (地元のLEAFユーザー 目黒さん)
参加者:40名

地元のLEAFユーザーの目黒さんが、給電訓練を実施してくださいました。

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4. みなと荘(湊地区)

車:日産NV200 (宮城エキスプレスさん)
参加者:60名

湊地区に拠点のある「宮城エキスプレス株式会社」さんが日産自動車から無償貸与を受け活用されていらっしゃるNV200で給電訓練を実施してくださいました。

【石巻かほく】日産が被災地支援 宮城エキスプレスに電気自動車、無償貸与

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5. 不動町

車:三菱i-MiEV (カーシェアリング協会車両)
参加者:50名

石巻専修大学舛井ゼミの学生さんが、給電訓練を実施してくださいました。

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★貞山小学校と鹿妻小学校では、在職されていらっしゃる先生の電気自動車が使用され大変盛り上がりました。

6.貞山小学校

車:三菱i-MiEV (村上先生 所有)、日産LEAF(石巻市役所 公用車)
参加者:400名

自衛隊の炊き出しなどもあり、参加者が多く見込まれたため、石巻市の公用車のLEAF、村上先生のi-MiEVの2台体制で給電訓練を実施しました。「うちの担任の村上先生の車なのね〜」と大変盛り上がりました。

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7.鹿妻小学校

車:三菱アウトランダーPHEV (青山教頭先生 所有)
参加者:200名
青山教頭先生は、震災時に電気の必要性を強く感じ、電源確保のために三菱アウトランダーPHEVを購入されたとのことで、今回の防災訓練では非常に積極的に取り組んでくださいました。また、鹿妻小学校には、東北大学との連携プロジェクトとして電気自動車から施設に電気を送るVtoHシステムが搭載されており、そういった装置の説明を集まった地域の方々に東北大の鈴木高宏教授に行なっていただきました。

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8.仮設大橋団地

車:日産LEAF (一般参加の目黒さん)
参加者:80名
湊中学校でも協力いただいた目黒さんは、仮設大橋団地の町内に住んでいらっしゃる方で、今回の防災訓練では湊小中学校の後、大橋団地の防災訓練にも協力いただきました。
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9.新西前沼第一復興公営住宅

車:三菱i-MiEV (日本カーシェアリング協会)
参加者:40名
新西前沼第一復興公営住宅では、電気自動車でのシェアリングを視野に入れながら、現在ガソリン車によるカーシェアリングが行われているのですが、今回入居後、初の団地内防災訓練が行われ、そこでは電気自動車を活用した給電デモンストレーションが石巻専修大学舛井ゼミの学生さん達の協力の元、行われました。

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10.向陽小学校

車:三菱i-MiEV (日本カーシェアリング協会)
参加者:250名
向陽小学校では、屋外の電気自動車からコードリールで電気を引っ張ってきて、避難場所となる体育館の中で電気を活用しました。

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11.駅前北復興公営住宅

車:三菱i-MiEV (日本カーシェアリング協会)
参加者:80名
駅前北復興公営住宅では、UR都市機構さんのご協力の元、備え付けのかまどベンチで温められた芋煮と電気自動車のコーヒーで囲み、芋煮会が開催され、防災について考えながら、町内での交流が行われるような取り組みが行われました。

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(備え付けのマンホールトイレも組み立てられました)

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(かまどベンチを活用して温められた芋煮)

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(防災訓練という名の元、大交流会となりました。防災訓練は大切な地域の交流の機会なのです)

12.石巻小学校

車:三菱i-MiEV (日本カーシェアリング協会)
参加者:60名

石巻専修大舛井ゼミの学生さんが、電トラで給電訓練を実施してくださいました。

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13.上釜

車:三菱i-MiEV (日本カーシェアリング協会)、ミニキャブMiEVトラック(一般参加の佐藤さん所有)
参加者:100名
上釜地区では仙台在住の佐藤さんが、NHKの放送された募集を見て協力を申し出てくださり、朝からミニキャブMiEVトラックで石巻まで来ていただき一緒に防災訓練を実施していただきました。

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14.下釜

車:三菱i-MiEV (日本カーシェアリング協会)
参加者:60名

被災規模が大きく震災後、独自の防災訓練がなかなかできなかった下釜地区で初めての防災訓練が行われ、その中で給電訓練を実施していただきました。

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15.中里小学校

車:三菱i-MiEV (日本カーシェアリング協会)
参加者:370名
中里小学校は、昨年に引き続き宮城三菱自動車販売石巻店さんが、アウトランダーPHEVの試乗車で給電デモンストレーションを実施してくださいました。

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16.渡波小学校

車:三菱i-MiEV (日本カーシェアリング協会)
参加者:560名

渡波小学校は、今回一番参加者が多く、私達の想定を超えており、てんやわんやになりかけましたが、協会スタッフの千葉さんが地元パワーを発揮し、防災訓練に参加されていた方々を次々と巻き込み、結果、電気自動車からの給電について多くの方々に触れていただく機会となりました。

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以上、昨年の倍の規模での開催となりましたが、一般の電気自動車ユーザーの方々を始め、非常にたくさんの協力の元、無事全ての会場で給電デモンストレーションが行われました。今後は、これからますます重要な役割を果たす吉野町復興公営住宅での太陽光EV充電システムの容量を増やしたり、可動式にして、市内の太陽光パネルと接続し電気自動車の充電環境を柔軟に作れるようにするなどの防災体制強化を一歩ずつ進めていきたいと思っております。

ご協力いただいた皆様、心より御礼申し上げます。

【2016年度EV防災訓練報告書】

【石巻市報にも紹介いただきました】

posted by 日本カーシェアリング協会 at 12:27| Comment(0) | 奮闘記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月18日

【報告】シンポジウム2日目と『コミュニティ・カーシェアリング・ネットワーク』

10月8日。
朝JR石巻駅に集合し、前日ご都合が合わず、現場視察に参加できなかった方々と共に再度吉野町復興公営住宅でプチ現場案内を行いました。早朝にもかかわらずそうそうたる方々に関心を持って集まっていただけること、そして連日に関わらず快くご対応いただく住民の方々にとてもありがたいなと思いました。

ちょうど病院までの外出支援の機会と重なり、予定されていた方が1名座談会に参加できなかったのですが、出発の場に居合わすことができ、ちょうど活動の様子を垣間見ていただく事ができました。

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前日同様楽しい座談会を終え、シンポジウム開催場所の石巻市役所に皆様と共に向かいました。

どれくらいの方が来ていただけるかな。。。と不安に思っていたのですが、ふたを開けてみると満員御礼で用意していた資料も2部しか残らずちょっとひやひやしてしまいました。

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最初に実行委員会の共同代表の竹中徹先生にご挨拶いただきました。

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続いて亀山紘石巻市長にお言葉をいただきました。

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「コミュニティカーシェアをとおして交通弱者、医療弱者の無い社会を作っていきたいと思います。今後の取り組みについては行政としてもしっかり取り組んでいきたいと思いますので、今日のシンポジウムの議論を参考にさせていただいて、新しい石巻の新しいまちづくり、社会を作っていきたいと思っています。」

と非常にありがたいお言葉をいただきました。

続いて今回「地域自立支援事業」としてこのシンポジウムを推進させていただいた復興庁の加藤輝雄様(宮城復興局支所長)から宮城復興局長の武政功様の代読としてお言葉をいただきました。

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3名のお言葉をいただき、石巻とオーストリアの事例紹介が始まりました。

まずは、私の方で石巻の事例を紹介しました。

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続いてウィーン工科大学交通学研究所の柴山 多佳児先生から「カーシェアリングの発展と草の根・コミュニティ型カーシェアリング」というテーマでカーシェアリングについて、世界的な変遷と、それぞれのスタイルを説明いただき、私たちのコミュニティ・カーシェアリングがこれまでのBtoCやPtoPのカーシェアリングとは異なることをご説明いただいた上で、2つの事例の共通点と相違点を解説してくださいました。

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「それぞれ閉じたグループがあり、それぞれに車とコーディネーターがいる。日本では個人、オーストリアでは個人だけでなく小規模自治体等もコーディネーターの役割を担う。更にオーストリアでは一人が複数のグループに所属してもいいという風になっている。」

「共通点も多い。時間分割を基本に、相乗りオプションがあり、コミュニティが基軸になっている。EVの活用にフォーカスし、地方部で推進できている。」

「スタート点が違う。オーストリアでは技術面からスタートし、コミュニティを強化している。日本はコミュニティからスタートし、技術面はこれから。」

そして下記のように締めくくられました。

「両国は出発点は違うが補完できる可能性がある。」


午前の部の最後はCARUSO carsharing eGenのChristian Steger-Vormetz(クリスチャン・スティガー・フォーメッツ)氏から「オーストリアのコミュニティ・カーシェアリング −過去・現在・未来−」というテーマで、ヨーロッパでのカーシェアリングの変遷、CRUSOの設立の経緯と現状、将来的な展望を語ってくださいました。

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「地方行政のサポートがあると上手くいくという経験が多い。」ということと、「関係者すべてを巻き込むために協同組合という形を選択し、結果、運輸連合(州の中の公共の交通機関の調整を行う機関)がメンバーに加わったことで、鉄道等の公共の交通機関との連携が始まった」ということが印象的でした。

ちなみに今回、CDS経営戦略研究所様のサポートの元クリスチャン氏の話(ドイツ語)は全て同時通訳でヘッドホンで来場者に伝えられました。

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このシンポジウムでは、関係団体の展示ブースが設置されており、東北復興次世代エネルギー研究開発プロジェクト、電気自動車普及協会、石巻専修大学、石巻市、日本カーシェアリング協会の展示がされていました。

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特に今回のシンポジウムを共催いただいた東大と東北大による東北復興次世代エネルギー研究開発プロジェクトのブースで展示されていた各種シミュレーターは大盛り上がりでした。

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午後の部では、それぞれの分野の専門家の方々からお話をいただきました。

東北大学 未来科学技術共同研究センター 副センター長・教授 鈴木 高宏先生から「石巻カーシェアの意義と可能性 〜EV、ITS、エネルギー、コミュニティ+αのシェア〜」というテーマでご講演いただきました。

石巻のユーザーグループで行われている電気自動車での旅行「EV旅行」について、通常航続距離が短いといったEVのネガティブな面を、充電のために様々なところに立ち寄り楽しみに変えていることがコミュニティが加わることによって生まれる価値として紹介されていました。

また、私たちのような地域の小さな交通の助け合いをシステム面で支える柔軟性のあるICTプラットフォームの必要性をお話しいただきました。

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株式会社NTTデータ東北 代表取締役社長 樫部昌弘様から「情報技術がもたらす未来の可能性」というテーマでご講演いただき、ICTのテクノロジーが地域コミュニティにどのようなインパクトをもたらすのかご講演いただきました。

様々なデバイスを通して、人と車とあらゆるものがつながり、それがシェアリングやライドシェアの推進を支えたり、地域的には交通渋滞緩和等を実現している既に行われているサービスや実証実験などご紹介いただきました。

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政策研究大学院大学 教授 家田 仁先生からは「共助のモビリティの可能性」というテーマでご講演いただきました。

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家田先生からは、『モビリティ確保』という大きな視点から、その安全性と利用者の保護の観点から『重装備』にならざるを得ない交通事業者の実情と事業者に責任を求める日本の国民性といった背景と、そんな中で新たな枠組みとして出てきた私たちの取り組みについて今後何が重要かわかりやすく解説いただきました。
そんな中

「『人柄』を組み込んだカーシェアリングは世界で初めてではないか」

とお褒めの言葉をいただくと同時に

「法的な位置づけが曖昧なため、そこをしっかり作る必要がある。それは道路運送法に付け足すというのではなく、新しい概念に適応する新しい法律を作る方が健全だと思う。」

といった、目が覚めるような提案をいただきました。


最後のプログラムとして、各講師のみなさまに石巻じちれんの増田会長を加えてパネルディスカッションを行いました。

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モデレーターは柴山先生で

コミュニティ・カーシェアリングの可能性と課題
コミュニティ・カーシェアリングと各種交通機関との連携
石巻で今後どのような展開が考えられるか

といったテーマで話が展開されました。

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増田会長からはユーザからの視点や気持ちが語られました。

「仮設に困っている人がいたので力になれないかとう思いで取組を始めた。」
「利用の履歴を管理していくうえで、自分はパソコンが得意ではないのでICTよりも今やっているような日誌に直接記入する「紙の管理」の方がやりやすい。他の利用者の方も自分と同じような人も多いと思う。」

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クリスチャンからは

「オーストリアでは社会的に高学歴の方がステータスとしてカーシェアリングを使うことから始まった。石巻は車がなかったからやる必要があったという点が違う。しかし自分で車を持てない人もだんだんメンバーになるようになってきた。」

「ICTを導入して便利になった。いかにユーザーに使いやすくしていくかが難しく重要である。高齢者でも使えるようなインターフェースをどのように作っていくか。これはNPOだけで解決できることではない。民間企業が積極的に参加することが重要である。」

鈴木先生からは次のような問題提起もありました。

「石巻市では半島部、へき地での展開に期待が寄せられている。しかしその場合の共助の外出支援は、長距離となるためドライバーとしての負担が大きい。そこで公共交通機関やタクシーと補い合うことで、コミュニティ・カーシェアリングの持つ特異な部分を発揮できるのでは。それについて詳細に設計が必要だが、地域としての課題は、その設計をするための前提となるデータがない。ICTの仕組みを強調しているのは、そのためのきちんとしたデータを取りを行い設計に生かすとうことと、その設計したものの効果を客観的に図れるようにするということが重要であると考えるためである。」

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私の方からは、

石巻の利用の現状を説明し、また、今後の展開として、CARUSOの予約システムをテスト的に使用することを紹介しました。


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家田先生からは

「独自の活動なので、わかりやすく伝えるためにも独自のネーミングをぜひつけてほしい。また、この取り組みは契約ではなく善意で成り立っている。これからも継続的に続けていくためには位置づけを法的根拠を持ってやったほうが良い。」

といったアドバイスをいただき、次のように励ましのお言葉をいただきました。

「この取組はユーザーのニーズから始まっている。これは、意外と少なく貴重である(大体は事業者や研究者の側から生まれている)。また、重装備で取り組むのではなく、あくまで軽装備(自己責任でスピーディに行うこと)で取り組んでいることもいい。そして、取り組んでいる人達が若い。日本の One of Best Practices だと思う。みんなで応援しましょう!」

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来場者からも『コミュニティ・カーシェアリング』の可能性について貴重なご意見をいただきました。中でも、石巻市立病院開成仮診療所の長先生から、友人の数が少ないことが健康に大きな影響を与えていて、健康や地域包括ケアの分野でも大きな可能性を感じていると興味深いご意見をいただきました。

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様々な議論が生まれ、非常に有意義なディスカッションを行うことができました。

最後に実行委員会共同代表のクリスチャン氏からの挨拶が行われました。

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その際、オリジナルコラボTシャツを紹介してくださいました。

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このTシャツは彼がオーストリアで作成して持参してくれたもので、

カーシェアリング協会とCARUSOのロゴの上についのように綴られていた。

「 カーシェアリングは友達を作ります。Auto teilen macht Freunde 」

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Tシャツに加えて、素敵なボトルを受け取り、クリスチャン氏と共に壇上のまま
「コミュニティ・カーシェアリング・ネットワーク」の説明を始めました。

実行委員会のメンバーの皆さんとこのシンポジウム実施に向けて取り組んでいく中で、『コミュニティ・カーシェアリング』についてより多くの協力と参画を募り、このコンセプトについて研究・実践を行うことでより大きな貢献につなげていきたいといった話がありました。そして、クリスチャンが日本に来日してから数日間、様々な話し合いをする中で、お互い継続した交流を行い、お互いの活動を高めあう連携を約束しあうことができ、『コミュニティ・カーシェアリング・ネットワーク』を設立することになりました。

設立趣意書をお互い読み上げ、調印を行いました。

私たちは、「コミュニティ・カーシェアリング」を通したより良い社会の創造を目指し、お互いの友情と信頼を深めながら、「コミュニティ・カーシェアリング」のコンセプトの発信および相互協力を行います。

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We will aim to create better society through 'Community Carsharing' and deliver the concept of 'Community Carsharing' and cooperate mutually while deepening our friendship and trust each other.

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こうして2日間のシンポジウムは無事、幕を下ろすことができました。

シンポジウムを開催するにあたり、非常に多くの方々にご協力いただきました。
この2日間だけでも、石巻専修大学舛井ゼミの学生のみなさんをはじめとする当日ボランティアの皆さんのご尽力で当日のスムーズな運営や記録を行うことができました。心より御礼申し上げます。

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(講師の皆様、共催いただいた東大・東北大の先生方、実行委員会メンバー、復興庁・石巻市の担当者様と)

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(当日の運営を支えてくださった当日ボランティアの皆様と。ちなみにクリスチャンからいただいたTシャツ着てます。)

『コミュニティ・カーシェアリング』という分野に多くの方々に関心を持っていただいていることにとても感動いたしました。この分野を研究・実践し、制度的な分野においてもしっかりとした提言を行うために、多くの方々の協力と参画を求めながら推進していけたらと思ってます。また、パネルディスカッションの中でも話をしたのですが、ぜひ第2回を実現したいと思います。次回はもしかしたらオーストリア?!

シンポジウムの前の日に、クリスチャン氏と今後のことについて話をしている際、

「オランダに私達と同じようなコミュニティ運営型のカーシェアリングを行っている事業者があるようので、次回はぜひそこも声をかけよう」

って言っていて

「え!?オランダにもあるの!!!」

といった、やり取りもありました。国内外の他の地域でも、いろんな実践があるかもしれませんね。

このシンポジウムを通して、夢が広がりました。
そして、やるべきこともたくさん見えてきました。
更に一歩、前に進もうと思います。

応援、そして、ご参画、よろしくお願いします!


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posted by 日本カーシェアリング協会 at 20:29| Comment(0) | 奮闘記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月16日

【報告】再会とシンポジウム1日目

10月5日AM。
CARUSO Carsharingのクリスチャン氏とウィーン工科大学の柴山先生と東京のJR信濃駅で再会しました。
柴山先生とは8月に1度お会いしたのですが、クリスチャン氏とは6月のオーストリア視察から約3ヵ月半ぶり。こんなに早く、且つ日本で再開できることに非常に嬉しく思いました。

この日は運輸調査局へ事例紹介を行い、その後復興庁でこのシンポジウムについての会見を行いました。

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柴山先生は、東京で次の日に用事があったためクリスチャン氏と一緒に石巻に向かい、ついに石巻の大地を
クリスチャン氏に踏んでいただく事ができたのでした。

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6日は、クリスチャン氏からリクエストいただき石巻のコミュニティ・カーシェアリングの現場をご案内した後、東日本大震災の爪痕をご案内させていただきました。この際、私たちのユーザーの土橋さんが通訳のサポートをしてくださり、本当に助かりました。

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(復興まちづくり情報交流館では、館長のリチャードさんが英語でご説明いただき、東日本大震災の石巻の被災状況全容を詳しくクリスチャン氏にお伝えすることができました)

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(お昼は「おかせい」さんで女川丼を協会スタッフらと一緒にいただいていただきました)

そして、10月7日。
第1回『コミュニティ・カーシェアリング』シンポジウム in 石巻 1日目が始まりました。

オーストリアからのクリスチャン・柴山先生に加えて交通事業者、専門家、関係者の方々を
お招きして、『コミュニティ・カーシェアリング』の現場案内と意見交換会を行いました。

この日は、詳しく私達の活動について理解していただき、そこからより具体的な連携を
模索するためのプログラムとして位置づけられていました。

集合場所の市役所の1Fには、JR東日本様、宮城交通様、ミヤコーバス様、桃生交通様といった交通事業者様、交通を専門とされていらっしゃる大学の先生方、市役所担当課の方々、あと今回の事業をサポートいただいた復興庁様といった方々が集い、私どもも少し緊張の面持ちで現場の吉野町復興公営住宅をご案内させていただきました。

最初に私の方からご挨拶させていただき

この団地で行われていることをこれまでの経緯を踏まえて説明させていただきました。

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一通り取り組みについてご理解いただいた後、利用者の方々に登場いただき、利用者の方々と思い座談会形式で実際に利用されてどうかといった語り合う機会を作りました。

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今月も予定されている栗駒山への旅行をとても楽しみにされている様子
買い物や病院へ乗り合いで行っている様子
バスも鉄道もタクシーもみなさん利用されている様子
免許を持っていても、高齢なので無理せず車を運転されていない様子
外出頻度が増えている様子
体調を崩しても、周りが気遣ってくれる関係がある様子
まとめ役の人はシャイながらも、皆さんからの信頼と感謝の気持ちと日頃のおかずやお菓子の持ち寄りに埋め尽くされている様子
このシステムのある団地に移れたことに感謝されている様子

みなさんがそれぞれの立場で語っていただき、それを通訳の方がクリスチャン氏に伝え、集まった方々も質問を加え笑い声のたえない楽しい一時が流れました。

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現場視察を終えたあと、場所を会議室に移し、そこからさらに合流する交通事業者の皆様等も加わり、オーストリアの事例をクリスチャン氏に説明いただき、柴山先生に「公共交通機関とカーシェアリングが連携する前提は何か?」というテーマでお話しいただきました。

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それを受けて、ざっくばらんな意見交換会を行いました。様々な前向きな意見がでて、次の一歩につながる非常に良い意見交換会となりました。

シンポジウム1日目は、皆様と共有したかったことを想定以上のよい内容で共有できた確かな手ごたえを感じつつ成功のうちに終えることができました。
posted by 日本カーシェアリング協会 at 14:01| Comment(0) | 奮闘記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする