2012年03月19日

早速ブロック会議 〜第4回仮設住宅自治連合会報告〜

3月16日、第4回石巻仮設住宅自治連合会が開催されました。

今回は桃生にある城内団地で開催されました。

今回も1団地参加が増え、加盟団地が15団地となり、3団地欠席だったので合計12団地での開催でした。

では、今回の仮設住宅自治連合会を報告致します。


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まず、『緊急通報システム』についての取り組みについて万石浦団地の村上副会長から報告がありました。

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『孤独死を自分の団地からは出さない!』という熱い想いから、連合会では、『緊急通報システム』について色々と議論や要請や署名活動など行ってきました。万石浦団地ではソフトバンクの『みまもり携帯』をソフトバンクから5機を1ヶ月借りて試験的に65歳以上の高齢者の方に持っていただく事になりました。
普通緊急通報システムは、警備会社や管理会社が24H体制で対応するといったサービスを行っておりますが、万石浦公園団地では、自治会役員が一人1台親機を持ち、取り組むとの事でした。

ソフトバンクさんからは、あと5機借りているという事が紹介され、その場で大橋団地で同じように試用が行われることになりました。次回の会合で2団地の報告が行われる予定です。


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次に、城内団地の滝沢会長から仮設住宅対抗スポーツ大会とカラオケ大会の提案がありました。

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石巻市内にバラバラになった被災者の方々に、こうした機会を通して、出会いと交流を作る事が目的であることが滝沢さんから説明がありました。

今、被災地では『個人情報保護』という名目で、知り合いの方の行方を確認できないという事態が多く起こっています。それを市全体で行うこうした行事で、少しでも解決しようというのです。

みなさん、この提案についても理解を示され、滝沢会長が担当し連合会の企画として推進されることが決定いたしました。


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その後は、『新しい公共事業への申請』について開成団地の中野会長から報告がありました。

全ての会長さん方に協力いただき、夜中まで続く打ち合わせを何度か経て、提出された事等報告がありました。

後藤会長と中野会長がそこに注いだ時間や労力に参加された全ての役員の皆さんは拍手で敬意を示されました。

『たとえ、受からなくてもここまでやったら悔いはないよな〜』

といった声が会場の中から聞こえてきました。


【過去レポート:自分の足で 〜石巻仮設住宅自治連合会の『 新しい公共事業』 への挑戦〜】
http://japan-csa.seesaa.net/article/255346202.html


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最後に、今回の会合のメインテーマである『ブロック分け』について万石浦団地の後藤会長から提案がありました。

ブロック分けの狙いは2つです。

1つは、地域ごとにブロック会議を行い、地域の連携を強める事です。
2つ目は、月一度の全体会(推進会)をブロック長だけ(可能なら社協・市の担当課も同席)のコンパクトな会にして、決断のできる会にするという事です。

これについても全会一致で了解され以下の5つのブロック分けが行われることになり、5月からブロック会議が行われることになりました。

北支部:北上・雄勝・開北
西支部:桃生・河南
中央第一支部:開成・南境
中央第二支部:開成・南境以外
東支部:渡波、牡鹿


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今回は、進行役を城内団地の内海事務局長が引き受けてくださり、また4回目という事もあり、皆さん顔見知りになってきたこともあり、とてもスムーズに且つ和やかに会が進んでいきました。

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ホワイトボートの所にいらっしゃるメガネの方が内海事務局長です。

いつも21時ごろまで議論が続くのですが、今日は予定していた議題について20時ごろまでには終了しました。ですので、今回は駐車場問題についてや、追い炊き用へのお風呂について等各団地の情報交換が自由に行われ、色々な参考になる好事例が紹介され、とてもいい感じでした。

最後拍手のうちに終了し、片づけを行おうとしていたら、西支部では、早速ブロック会議がその場で行われました。

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渡波でも今月早速ブロック会議を開催する事になったそうです。


前回までは、会自体が本当に混沌としていて、なんとか一つ結論に辿りつく、そんな会議でした。

それが、個人の熱意、様々な連携、そして関わり合いの中で生まれる会話の数々から自治会役員の方々が徐々に一つになりつつあることを今回感じました。

これから様々な課題やテーマが石巻の仮設住宅に表れてくると思います。

しかし、今日の自治会長さん方の様子を見たら、きっと創意工夫と連携で乗り越えていけるのではと感じさせていただきました。

これからが楽しみです。


次回は総会が4月20日(金)18:30〜南境第七団地北集会所にて開催されます。
posted by 日本カーシェアリング協会 at 20:52| Comment(1) | 石巻仮設住宅自治連合会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月03日

自分の足で 〜石巻仮設住宅自治連合会の『 新しい公共事業』 への挑戦〜

石巻市仮設住宅の自治会役員が月1回会合を行う『石巻仮設住宅自治連合会』

個性溢れる自治会役員の方々が集い、様々な意見が交わされ、毎回混沌とした様子になります。

そんな中、少し無謀とも思える挑戦に自治会長さん達が挑むことになりました。

会話に会話を重ね、人の絆が生まれていく様子を今回その挑戦されている姿から私は拝見させていただきました。

挑戦への結果は、まだわかりませんが、後に大切な記録になると思い、石巻の仮設自治会役員のみなさんの「目指したもの」と2月の最終11日間の「行動の記録」をご紹介させて頂きます。


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2月17日、第3回仮設住宅自治連合会にて、一つの提案がされました。

「『新しい公共支援事業』へ連合会として応募してはどうか?連合会の事務局でそれを各仮設住宅の各自治会運営費の一部として振り分けていけばどうか?ただし、締切は約10日後の今月末までです」

この提案の背景には、現在仮設住宅自治会には主体的に活動できるほどの運営費が支給されず、また節約を重ねていらっしゃり、引越しが前提の仮住まいである被災者の方々から、会費を徴収する事も難しい状況があり、それを財政的にも時間的にも厳しい状況の石巻市に要請するのではなく、『自分達で出来る事は自分達でやろう』というポリシーがありました。


※『新しい公共支援事業』とは
内閣府の行っている助成事業で、特徴としては、公の課題に対して、行政とNPO等が連携して協議体を組み、課題解決を図る事業に対して助成を行う事業です。条件として、1年以上活動実績のある非営利の団体をが含まれる協議体を組んで行政の推薦書をもらう行うことが条件でした。
ちなみに連合会は12月にできたばかりなので、必ずどこか1年以上の実績がある非営利組織に加盟していただく事がこの取り組みに参画するには、必要でした。

【新しい公共支援事業】
http://www.pref.miyagi.jp/kyosha/newpublic/top_newpublic.htm


いきなりの提案に、会場全体に戸惑いがありました。

「時間がなさ過ぎて、無理じゃないか?」「少し話が急すぎないか?」「今自治会が立ち上がったばかりで、全然余裕のない状況で、まだ早すぎるのではないか?」

そんなか、

「平日は仕事があるので無理ですが、週末だけならお手伝いできます。ダメもとでやってみてもいいと思います。」

といって手を挙げてくださったのが、開成第一・第二の自治会長、中野さんでした。

その中野さんの一言がきっかけで、「やるだけやってみよう」という事になり、ここから11日間に及ぶ自治会長さん達の挑戦の日々がはじまりました。


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18日の朝、会長の後藤さんと事務局長の増田さんは、どう進めていくか早速話し合いがなされました。

「新しい公共支援事業」の条件として1年以上地元で活動している非営利組織と協議体を組む必要があります。
そのパートナーを社協さんになっていただくことで、改めて仮設住宅の自治会と社協が連携し、協議体を組んで仮設住宅の課題に取り組もう、と意向を確認しました。
早速社協さんに連絡をとり、相談に伺いました。

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土曜日でお休みにも関わらず、たまたま事務所に来られていた課長補佐の阿部さんが対応していただき、話を親身になって聞いていただきました。そして、週明けに企画を文章化し、正式に協力を依頼することになりました。

19日は中野さん、後藤さん、増田さんで申請書の内容について案を出し合いながら作っていきました。
助成金申請に詳しい石巻災害復興支援協議会の中川さんがそれをサポートしてくださいました。

申請する内容は以下の骨子になりました。

・毎月『推進会議』を開催し、仮設自治会役員の代表・社協・NPO等・市の担当者が集い仮設住宅の課題について建設的な話し合いがもたれる場を作る。
・自治会及び世話人会の自主的な活動をサポート。
 (運営費の配分、自治組織運営・催し実施などの相互サポート等)


20日社協さんに朝一書類を提出し、午後から後藤さんは連合会の事務所のある仮設大瓜団地集会所の事務所で申請書のたたき台の作成を進めました。

22日そのたたき台を城内団地の会長、滝沢さんにメールで送り、それに対して追記・修正が加えられました。

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滝沢さんにメールを送っている後藤会長

23日は渡波第一団地の副会長の亀山さんと事務局長の増田さんが石巻専修大学で協議会の中川さんと共に内容について朝から話し合い、修正を加えていきました。

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その後、渡波第一、渡波第二、大橋、水押球場の会長さん方にその修正した原稿を増田さんと後藤さんが持って行き、意見を集めて行きました。
夜19時からそれらを仮設万石浦団地の集会所で整理をしていきました。
22時頃から開成の中野さん、協議会の中川さんも加わり、中身を修正に修正を重ねていきました。
その時の打ち合わせはなんと夜中の1時まで繰り広げられました。

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24日、石巻市に推薦書を出して頂けるようにお願いに伺いました。その時は、前の日に意見を聞きに行った会長さん方が全員一緒に同行し、総勢6名で仮設住宅運営管理室、市民活動共同推進課の方々に企画の説明を行いました。色々とご意見をいただき、修正を加えて改めて週明けの27日に書類を提出し推薦について検討いただくことになりました。
その後、その足で社協さんに全員で伺い改めて企画について説明に行きました。

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27日、週末の間に修正した書類を市に改めて提出しました。そして、再度社協さんを訪ね、同じ書類を提出し、改めて連携のお願いをしました。また、お話を伺えていなかった仮設南境第七団地山上会長にもお話を伺いに行きました。

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その日の夜、石巻専修大学で協議会の中川さんがボランティア活動をされている方々対象に助成金申請の書き方講座をいいタイミングで実施されました。その中に開成の中野さんが参加され、熱心に学んでいらっしゃいました。

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講座を聞いたその場で、中野さんは書類のチェックを始めていきました。

28日、後藤さんは、旧石巻市の町内会連合の及川会長と市役所でお会いし、連携の相談をしました。小規模の仮設住宅では、独自の自治会ではなく、既存の町内会に編入する場合が多いので、既存の町内会との連携や調整が今後不可欠となるのです。
及川会長と意見交換を行った後、しらさぎ台団地の石川会長、押切沼公園の齊藤会長、蛇田中央公園団地の鈴木会長、にっこりサンパーク団地の佐藤会長に書類を届け意見を伺いました。

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これで現在加盟されている14団地全ての会長さんに今回のプロジェクトについて考えていただき、ご意見を伺う事がようやくできました。

夜21時頃から、開成第一団地集会所で中野さんと落合い、昨日中野さんが修正を加えた原稿を最終確認し、最終のチェックを夜中の24時頃まで行い、ついに書類が完成しました。

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提出締切日の29日の朝、石巻市市民活動共同推進課から推薦書の決済がおりた旨の連絡があり、受け取りに行きました。その足で社協さんに行き、ここでようやく協議体としての連携について正式に了解いただき、協議体の加盟団体に必要な書類一式を受け取りました。

後藤さんはそれらを持って、仙台の県庁に向かいました。

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担当課に行き、ようやく書類を提出できました。
17時が締切だったのですが、1時間前の16時に提出です。

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ホント、ギリギリだったです。

嵐のような11日間が過ぎ、できることはやりきりました。
結果がどうであれ、悔いはありません。

帰りはお寿司を食べて帰りました。
心から美味しいと思える最高のお寿司でした。

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後藤さんは申請書類の中で次のような文章で企画の説明を締めくくりました。

『(石巻は、)日本中の皆様からのたくさんのご支援いただいており、皆様の支援に応えるためにも、復旧復興にむけて自分の足で前進していく。』

この挑戦が生んだ会話と絆はかけがえのないものになったのではと思います。
応募の結果は、またご報告させていただきます。
posted by 日本カーシェアリング協会 at 15:29| Comment(0) | 石巻仮設住宅自治連合会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月25日

石巻市仮設住宅自治連合会『事務局』始動。

1月20日、第二回の石巻仮設住宅自治連合会が開催されました。

石巻市内の10団地の自治組織の役員の方々が集まり情報交換を行いました。

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結露の問題、水道管の問題、駐車場の問題、住民への広報の問題、そして孤独死の問題等様々なテーマが話し合われました。

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今回はボランティアの方にも見学いただきました。

これらテーマが話し合われた中で、ただ情報交換するのではなく、ここで出た課題を具体的に社会に働きかけて、改善していく事を、この連合会の目的と置く事になりました。

そこで、そういった働きかけを行うために『事務局』を設置する事になりました。

事務局長は会長の後藤さんと連絡を取りやすい万石浦団地の副自治会長の増田敬さんになりました。

石巻復興支援協議会さんを通じてソフトバンクさんが貸し出ししてくださっている携帯をお借りし、事務局専用の電話番号もできました。

090-6639-7543

石巻市で最初にカーシェアリングを始めた後藤さんと増田さんが連合会の会長、事務局長になってしまいました。。。私としては個人的にすごく嬉しかったです。

さて、事務局の最初の仕事として、今回話し合われたテーマの中で一人暮らしのお年寄りの孤独死を防ぐために緊急用ブザーを市に要請する事になりました。

そして、事務局設立を機に27日に市長を自治会長さん達で表敬訪問する事になりました。


翌週の月曜日、早速連合会の後藤会長と増田事務局長は市長にアポイントを取るために担当課を訪ねました。

そして、27日の9:30に市長とアポイントが取れました。

またその話の中で緊急用ブザーの件が話されたところ、市の方で既に『ひとりぐらし老人等緊急通報システム事業』というのがある事を知りました。


早速詳しい事を確認するために総合福祉課を訪ねました。

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『ひとりぐらし老人等緊急通報システム事業』
http://www.city.ishinomaki.lg.jp/fukusi/kinkyutuuhosystem.jsp

色々と条件はありますが、無料もしくは非常に安い価格で一人暮らしのご高齢者がこうした緊急通報装置を使用できる事が分かりました。

ただこの制度が浸透しない一つの課題がありました。

それは、「駆けつけていただけるご近所さんの協力(登録)」が必要だという事でした。

震災前はご近所づきあいがあり、お願いできる方がいらっしゃった方も、被災して仮設住宅に移り住んだ際、頼れる方もおらずこうしたシステムを利用できないでいる場合がある事が分かりました。

そこで、各自治会で「駆けつけていただけるご近所さん」をプロデュースする事でなんとかこの制度を利用できるのでは、という話になりました。

市役所を後にし、その足で渡波地区の地域包括センターを訪ねました。

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そこで25日に万石浦公園で住民の方対象に説明会を開催して頂くようお願いし、決定しました。

仮設に戻ると、早速住民の方の中から65歳以上の方々のピックアップを行い、声掛けの準備をしました。
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ほんとうに息ぴったりで仕事が早いです。


翌日も、地域包括センターの方に事前に来ていただき、改めて説明を伺いました。

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その後、連合会の自治会長さん達を訪問し、市長表敬訪問の詳しい時間などをお伝えすると同時に『ひとりぐらし老人等緊急通報システム事業』を説明していきました。

大橋団地
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水押球場団地
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どの自治会長さんもすごく関心を持ち、ぜひこの制度を上手く活用して、孤独死をできる限り防止できるシステムを構築しようという事になりました。

何人かの自治会長さんは、25日の13時30分から始まる万石浦での説明会に参加されることになりました。

石巻仮設住宅自治会連合、動き始めました!

また報告します。
posted by 日本カーシェアリング協会 at 11:44| Comment(0) | 石巻仮設住宅自治連合会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする